「the four GAFA 四騎士が創り変えた世界」
起業家であり、ニューヨーク大学教授のスコット・ギャラウェイ著、”the four GAFA 四騎士が創り変えた世界”を読みました!
全ビジネスマンが読むべきと言われているこの本、ミーハーかもしれませんがせっかく読んだので紹介したいと思います。
初めての書籍紹介なので悪しからずご覧ください。
成功のカギは”人の五感・欲求に正直に”
言わずもがな、GAFAとはアメリカのウルトラ企業4つの頭文字をとったものです。
G・・・Google
A・・・Apple
F・・・Facebook
A・・・Amazon
これらの企業を新約聖書のヨハネの黙示録上に登場する四騎士に例え、
四騎士がどのように成功し、これからそれらに対抗する企業はどれか、また四騎士が”支配”する世界で私たちはどのように生きれば良いのかが綴られています。
詳しい内容を私が説明するのはあまりに荷が重い(というかできないw)ため省きますが、なるほどなと思ったことがあります。
それは、難しい事ではなく、消費者の五感に訴えるということです。
四騎士すべてが結果として非常に緻密で巧妙なビジネスモデルを確立していますが、
どの事業も人々の感覚や欲求にドストレートに応えたことが今の成功につながっていると言えるのではないでしょうか。
便利・セクシー・かっこいい・人とのつながり・探求心、、、
これらすべてをGAFAは刺激しているのです。
そして五感・人間として当たり前の欲求をくすぐられることで私たちは支配されているのです。
敵を食い尽くし、互いを食おうとはしないGAFA
スコット・ギャラウェイは更に、GAFAの恐ろしさを述べています。
四騎士は、自分たちの領域を守るために徹底的に周りの堀を深く、深くしていくことで身を守っている。
周りの固めることはつまり他企業を潰すことを意味します。
スコット・ギャラウェイ自身が被害者のため説得力があります。
彼は、ニューヨークタイムズの役員を務めており、その際にGoogleとFacebookによって憂き目に合うという経験をしています。
四騎士は自分たちの巨体を更に大きくするために手当たり次第に食い尽くしている一方、それぞれにはアンタッチャブルのように振舞っています。
彼らの事業モデルは、互いを傷つけないように設定され、これからも四騎士による支配は続くとされています。
四騎士支配の世界においてどう戦う
スコット・ギャラウェイは、四騎士を冷静に分析する一方、毒を吐くように批判をすることも忘れていません。
もちろん、ニューヨークタイムズ時代の苦い経験も理由でしょうがそれだけではないでしょう。
人々の働き口をなくすと公言するCEO、多額の税逃れをする企業、私たちの個人情報をかっさらう企業、、、
問題点は明らかで、彼の批判も納得できます。
ここからは私個人の考えですが、GAFAのような巨人たちがいる世界で求められることは、今は便利でなくてはならないものの中に欠けているもの、人として間違っていることを追求しそこに価値を付加して世のために役立てることではないでしょうか。
四騎士は明らかに私たちの生活に浸透し、なくてはならない便利なものです。
それを素直に認めた前提で、四騎士にも欠点、人として正しくないことを行っているのも事実だと思います。
ただ支配されるのではなく、GAFAのある世界において、常に補完的な存在を追求することが生き抜く術の一つではないでしょうか。